「高級食パン」はその人気の高まりと共に競争が激しくなっています。そんななか新たな商品を開発する動きが始まっています。広島市中区の「乃が美はなれ広島店」。高級食パンの専門店として開店したのは2015年でした。2斤分1000円近い食パンが次々と売れていきます。■お客さん「おいしいです。ちょっとお値段もいいです。やわらかくて食べたときにすてきですよ」大阪で生まれた「乃が美」は、高級食パンブームを牽引してきました。ピーク時には、広島店も繁忙を極めました。■乃が美はなれ FC事業部 横澤雄治取締役部長「1000本つくっても足りないぐらいの。もう しっちゃかめっちゃかでしたね」しかし、その後、高級食パンを扱う店が急増…。競争は激しさを増します。■横澤取締役部長「(他店が)すごい多いですね。(広島)市内だけでみても相当あるんじゃないですかね。僕が知っているだけで4つ5つくらいは(ある)。どこのスーパーに行っても高級食パン、生食パンみたいな形で売られているので」そこで、広島を含む中四国の15店舗を担当する横澤さんは、新たな商品開発に取り組みます。■横澤取締役部長「これが乃が美初の塩バターロールになります。食パンのいいところをしっかりと出したまま塩味とバターを加えることでよりそのままお召し上がりいただける商品になっています」生地は、水分を多く含んだ高級食パンと同じもの。そこに加える塩とバターのバランスが難しく、試行錯誤を繰り返したと言います。そして、高級食パンと同じように高温・短時間で焼き上げます。新たな高級パン開発のきっかけは、身近なところにありました。■横澤取締役部長「スタッフにまかないじゃないですけど、食パンの余った生地で つくってみたらあまりにも好評だったのでしっかりと商品として作り上げたらお客様にも受け入れてもらえるかなと思って商品にしました。自信作です。ははは。」初めてのこの試みを、本部が認めたのは1年後…。広島店で10月から販売を始め、売れ行きも伸びています。当初は、来年1月上旬までの期間限定でしたが、それも5月頃まで延長しました。■お客さん「2週間に1回パンを買いに来てるんですけどあれば買って帰ります。外はカリっとしてるんですけど中はフワっとして甘みをすごく感じました」「塩バターロール」は、横澤さんが担当する店の一部でも販売を開始…。次の新商品も計画中です。■横澤取締役部長「新年辺りをめどにレーズンロールなども開発しようかなと動き出しています。しっかりとニーズをとらえてお客さんに歩み寄ったお店にしていこうと思っています。」高級食パンブームが一段落した今、いかに客を引き留め、新規の客を増やすのか…。専門店が新たな道を模索し始めています。
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